『ジャンル大航海時代』──AI時代に絶望したアーティストがたどり着いた、新しい創作文化
人とAIが循環しながら作品世界を育てる新たな共創のあり方を『ジャンル大航海時代』と名付け、108点の作品と参加型Webサイトによる独自の表現を発表します。RECTO VERSO GALLERYにて2026年8月4日〜8日開催。
『ジャンル大航海時代』──AI時代に絶望したアーティストがたどり着いた、新しい創作文化
2026年7月23日
アーティスト TAKUROMANは、人とAIが循環しながら作品世界を育てる新たな共創のあり方を『ジャンル大航海時代』と名付け、108点の作品と参加型Webサイトによる独自の表現を発表します。
RECTO VERSO GALLERY(東京都中央区日本橋茅場町)にて、2026年8月4日(火)〜8月8日(土)の会期で開催されるグループ展「Art & Graphic exhibition(2026.August)〜創造のイノベーション〜」に参加します。
■ 作品概要
TAKUROMANは本展にて、一人のキャラクター「TAKUMI(拓海)=船長」を中心に、108のジャンルを横断する作品群『ジャンル大航海時代』を発表します。
本作における「ジャンル」とは、絵・映画・音楽・ゲームといった表現媒体だけを指すのではありません。それは表現媒体であり、役割であり、人が世界と関わる方法そのものです。
今回展示する108点は完成形ではありません。108の寄港地から始まり、参加者によって育ち続ける作品です。
本展では、共創技術が発展した世の中で「人間は何を創り、どう表現するのか」を問いかけます。
■ 作品展開イメージ ── 一枚の原画から、AIと共に108の表現へ。
・TAKUMI 原画(人の手で描いたもの)
・TAKUMI 3Dモデル(AI協働)
・TAKUMI ポップアート(AI協働)
■ これからの時代、創作とは何か。作品は「完成」するものなのか。
『ジャンル大航海時代』の根底にあるのは、次の問いです。
AIによって、誰もが創作へ参加できる時代に、人は何を表現するべきか。
本作は、2025年に同ギャラリーで発表した『人間の創造性の葬式』から地続きになっています。前作では、AIの登場によって生まれた「人間の創造性は終わるのではないか」という絶望と、そこから始まる創作方法の変化を取り上げました。
AIが絵を描き、音楽を作り、文章を書く時代に、人間は何を表現するのか。その問いを一年間考え続けた結果、たどり着いた答えが『ジャンル大航海時代』です。本作は、AIへの絶望から始まったものの、次代の創作文化への提案へとつながる作品です。
AIの登場をきっかけに、作者は創作だけでなく、身体を通してしか得られない表現にも向き合うようになりました。その一つとして、中国の伝統楽器「二胡」を学び始めました。人間だからこそ得られる身体感覚や時間の積み重ねを、自ら体験したいと思ったからです。
デジタルとアナログ。AIと人間。その両方を行き来する中で、作品の価値とは「誰が作ったか」ではなく、人がどのような意味を見出すかにあるという考えにたどり着きました。『ジャンル大航海時代』は、その実体験から生まれた作品でもあります。
■ 人で始まり、AIで広がり、人が育てる。
『ジャンル大航海時代』は、一人の人間が描いた一枚の原画から始まります。その一枚をAIが108の寄港地へと広げていきます。しかし、それで作品は完成しません。作品を見た人が感じ、考え、物語を書き、固有の意味を見つけることで、作品はさらに成長していきます。
つまり本作は、人→AI→人→AI…と循環しながら作品が成長していく、新しい循環型のシステムそのものを作品化したプロジェクトです。
AIは作者ではありません。作者の意思を増幅するための存在です。創作とは、AIが何を作ったかではなく、人が何を表現したいと願い、何を選び、何を残したのかが、そこにあります。
■ 108の寄港地 — 表現の多様性
・PORT 006「コラージュ」
・PORT 025「フィギュアのX線」
・PORT 065「キャラ弁」
・PORT 075「ヨガ」(人間の動きのモーションキャプチャ)
同一キャラクターが、媒体を超えて108の『寄港地』を巡り、表現の可能性を探究します。
■ 展示が終わっても、作品は成長し続ける。
『ジャンル大航海時代』は、展示会場だけで完結する作品ではありません。公式Webサイトは作品のアーカイブではなく、展示終了後も作品が成長し続ける「生きた展示空間」として運営していきます。
制作過程、更新履歴、参加者が残した言葉、新たな作品などを継続して公開し、作品世界を育てていきます。展示終了後も、世界中の誰もが作品に参加できます。
公式Webサイト:https://daikoukai.art
■ 新しい創作は、「完成」ではなく「成長」する。
AIは膨大な過去のデータから新たな表現を生み出します。一方、人間は今日という日々の経験を書き加え続けます。
将来、この作品が1000点になるかもしれない。1万点になるかもしれない。この作品は、展示期間だけで終わるものではありません。
■ 開催概要
展覧会名:Art & Graphic exhibition(2026.August)〜創造のイノベーション〜
会期:2026年8月4日(火)〜8月8日(土) ※日・月・祝 休廊
開廊時間:火〜金 12:00〜18:00 / 土 12:00〜15:30
入場料:無料
会場:RECTO VERSO GALLERY(レクトヴァーソギャラリー)
住所:〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-17-13 第2イノウエビル401
TEL:03-5641-8546
Email:info@recto.co.jp
URL:http://www.recto.co.jp/verso/
アクセス:地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」東改札3番出口より徒歩2分
参加作家:イチカワユウイチ / やまだあいこ / okoroom / TAKUROMAN
主催:RECTO VERSO GALLERY