【開催中】8月8日まで──AIと831枚をつくり、人が108枚を選んだ。最後は紙を切り、画鋲で留めた。

8月4日開幕。一枚の手描きからAIとの対話を重ねて831枚の候補が生まれ、人が108枚を選び、紙に刷り、一枚ずつ手で切って、画鋲でコルクボードに留めました。来場者の手書きで意味が生まれる『ジャンル大航海時代』、日本橋茅場町にて。

【8月8日まで開催中】AIと831枚をつくり、人が108枚を選んだ。最後は紙を切り、画鋲で留めた。 2026年8月5日 ■ 8月4日に開幕。来場者の手書きで意味が生まれる『ジャンル大航海時代』、日本橋茅場町にて デジタルポップアーティストTAKUROMANの新作『ジャンル大航海時代』が、2026年8月4日、東京・日本橋茅場町のRECTO VERSO GALLERYで開幕しました。会期は8月8日(土)まで。 一枚の手描きから、AIとの対話を重ねて831枚の候補が生まれました。そこから人が108枚を選び、紙に刷り、一枚ずつ手で切って、画鋲でコルクボードに留めました。会場ではさらに、来場者がフォトブックに感想や物語、落書きを書き足し、作品に新たな意味を重ねていきます。 『ジャンル大航海時代』2026年 150×90cm インクジェットプリント、コルクボード、押しピン、木製額装 「AIとの制作は、画面の中では終わりませんでした。831枚から108枚を選び、紙に刷り、一枚ずつ切って、画鋲で留める。最後に残ったのは、手の疲れでした。人間らしさは、案外そういうところに現れるのかもしれません」(TAKUROMAN) ■ AIで広げ、人が選び、手で形にする 一枚の手描きの原画をもとに、AIへ指示を出し、生成されたものを見て、また指示を出し直す。その繰り返しから、831枚の候補が生まれました。 そのうち723枚を外し、108枚を残しました。どれを残し、どれを残さないかを決めたのは人です。 選ばれた108枚は紙に刷り、一枚ずつ手で切り出しました。土台をコルクボードにするか、どの画鋲を使うか。制作の終盤で時間を使ったのは、そうした物理的な選択でした。最新の道具を使った先にあったのは、かなり手を動かす作業でした。 額装の中で接着せず、画鋲で留めたのは、作品をまだ確定させないためです。画鋲を抜けば、再び108枚の断片に戻り、別の並び方も始められます。 ■ 一枚の原画が、108のジャンルへ 手描きのデジタルアート原画に描かれた船長「TAKUMI」が、AIとの協働によって、漫画、映画、音楽、ゲーム、フィギュア、キャラ弁、宇宙写真、主題歌など、108のジャンルを渡っていきます。表現の単位を一枚の作品にとどめず、作品同士の関係から物語と世界を立ち上げる試みです。 108枚は、「つくる(表現の形を変える)」「ひろげる(一人では届かなかった産業へ)」「AIとつくる(AIとの作業そのものを作品にしたもの)」「いきる(最後に残るもの)」という四つのパートに分かれています。最初の一枚は手描き。最後の一枚も手描きです。その間を、AIと旅しました。 ■ 来場者の手書きで、作品の意味が増えていく 会場には、108作品を収めたフォトブックを設置しています。来場者は、感じたこと、自分なりの物語、走り書きや落書きを自由に書き込めます。壁面の作品そのものは変わりませんが、そこに置かれる意味は、見る人、書く人の数だけ増えていきます。 ■ 昨年の「葬式」から、今年の「航海」へ TAKUROMANは2025年8月、同ギャラリーで『人間の創造性の葬式』を発表しました。生成AIの台頭によって創造する意味が失われるのではないかという危機感を、鯨幕を用いた葬儀形式で表現した作品です。 一年後の本作では、AIを「作者の意思を拡張する存在」と位置づけました。脅威として見送るのではなく、風を受けて共に海を渡る内容へと転じています。展示パネルには、次の言葉を掲げています。 「人で始まり、AIで広がり、人が育てる。方法は大きく広がる。それでも、舵を取るのはあなたです。」 ■ 現地でしか見られない、手と身体の痕跡 ・一枚ずつ手で切り出した紙の縁と、108枚を留める画鋲の質感 ・会期中に書き込みが増え、その時点ごとに姿を変えるフォトブック ・作品を眺めるだけでなく、自分の言葉を書き残し、作品の続きをつくる体験 ■ 開催概要 展覧会名:Art & Graphic exhibition(2026.August)〜創造のイノベーション〜 会期:2026年8月4日(火)〜8月8日(土) 開廊時間:火〜金 12:00〜18:00 / 土 12:00〜15:30 入場料:無料 会場:RECTO VERSO GALLERY 住所:東京都中央区日本橋茅場町2-17-13 第2イノウエビル401 アクセス:東京メトロ日比谷線・東西線 茅場町駅「東改札」3番出口より徒歩2分 参加作家:イチカワユウイチ、やまだあいこ、okoroom、TAKUROMAN 公式Webサイト:https://daikoukai.art プレスリリース:https://www.atpress.ne.jp/news/9675320